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結婚前に相手の身元を調べたい|結婚前調査で分かること・分からないこと・同意と費用の考え方

読了目安 約23分実務は主任調査員監修/法律部分は弁護士監修公開 2026.08.07

幸せの絶頂のはずなのに、ふと怖くなる夜がある

指輪をもらった。あるいは、自分から切り出そうとしている。両親に会わせる話も、式場を見に行く約束も、もう進んでいる。今の暮らしのどこを切り取っても、幸せだ。それなのに——ふとんに入って明かりを消した瞬間、胸の奥がすっと冷たくなる。

「私は、この人の過去を、本当は何も知らないのかもしれない」。

勤めている会社の名前は聞いた。でも、その会社を自分で確かめたことはない。「前の結婚はしていない」と言っていたけれど、それを裏づけるものを見たわけじゃない。実家が資産家だとか、海外で仕事をしていた時期があるとか、聞かされた話はいくつもある。全部、本人の口から出た言葉だ。嘘だと思う理由は、ひとつもない。ないんだけど——確かめたことも、ひとつもない

そう気づいた瞬間、自分がすごく嫌な人間になった気がして、あなたは自己嫌悪におちいる。愛している人を疑うなんて。信じて一緒になると決めたはずなのに。この気持ちを誰かに話したら、「そんなに疑うなら結婚やめれば?」と言われそうで、口にもできない。

先に、これだけは言わせてください。確かめたいと思うことは、愛情の反対語ではありません。むしろ逆です。この先の人生を、この人と本気で重ねようとしているからこそ、あいまいな不安のまま踏み出したくない。安心して、心から笑って「はい」と言いたい。その願いは、後ろめたく思うようなものじゃない。

結婚前に相手のことを調べる——「結婚前調査」あるいは「身元調査」と呼ばれるこの選択は、相手を陥れるためのものではありません。あなたが不安を手放して、前へ進むためのものです。この記事は、その道具を、正しく、後悔なく使うために書きました。何が分かって、何は分からないのか。どこまでが許されて、どこからはやりすぎなのか。都合のいいことだけでなく、限界も、リスクも、正直にお伝えします。

読み終えたとき、「疑う自分が嫌だ」から「自分のケースなら、こう考えて動けばいい」に変わっていれば、この記事の役目は果たせます。

なぜ、幸せなはずなのに、確かめたくなるのか

まず、その気持ちを責めないでほしい。結婚を前に相手の素性を確かめたくなるのは、あなたが疑い深いからではなく、結婚という決断が、人生でいちばん大きな「取り返しのつきにくい約束」だからです。

恋愛は、うまくいかなければ別れればいい。でも結婚は、法律上の家族になるということ。相手に多額の借金があれば、その暮らしはあなたの家計を巻き込みます。前の結婚や隠し子があれば、養育費や相続にまで関わってくる。相手の言っていた仕事や収入が実態と違えば、二人で描いた生活設計が根元から崩れる。「知らなかった」では済まされないものを、あなたは背負おうとしている。だから、心のどこかが「その前に、確かめておきたい」と鳴る。これは、ごく健全な警報です。

とりわけ、次のような入口で交際が始まった場合、確かめておきたい気持ちが強くなるのは自然なことです。

  • 知り合ってから結婚の話まで、期間が短い。 情熱的なのは素敵だけれど、相手の過去を知る時間がそのぶん少ない。
  • 出会いがマッチングアプリやSNSだった。 相手の申告を確かめる第三者が、周囲に一人もいない状態から始まっている。ネット発の関係で相手の実像をどこまで確かめられるかは、こちらに整理があります。→ マッチングアプリの相手、本当は誰?
  • お金の話が、早い段階で出てきた。 立て替え、投資、事業の資金——愛情と金銭が混ざりはじめると、判断が鈍くなる。
  • 家族や友人に、なかなか会わせてくれない。 理由はいろいろありうる。でも、相手の生活のまわりが見えないと、不安は消えにくい。

こうした引っかかりは、たいてい「気のせいだ」と自分に言い聞かせて、いったんは飲み込むものです。でも、飲み込んでも消えないなら——それは、向き合うべき違和感かもしれません。大事なのは、その違和感を感情のまま相手にぶつけることでも、一人で反芻し続けて眠れなくなることでもなく、確かな事実に変えて、安心のほうへ着地させること。結婚前調査は、そのための道具です。

結婚前調査で「分かること」

では、実際に何が分かるのか。ここは多くの人が知りたいところなので、輪郭をはっきりお伝えします。ただし、手の内の細かいところは、商売道具なので詳しくは書けません。「こういうことなら確かめられる」という範囲として読んでください。結婚前調査でよく確認されるのは、次のような領域です。

勤務や仕事の実態。 「この会社に勤めている」「こういう仕事をしている」という申告が、実態と合っているか。会社そのものが実在するか、本人が本当にそこで働いているのか。肩書きや役職を大きく盛っていないか。名刺は誰でも作れます。だからこそ、社会的信用の土台になる「仕事」は、確認したい人が多い部分です。企業そのものの実在や信用を見る視点は、法人の与信調査と共通する部分もあります。→ 採用調査と信用調査は何が違う?

経歴の裏づけ。 学歴、職歴、以前の暮らし。話に出てきた経歴が、大きく事実と食い違っていないか。すべてを証明できるわけではありませんが、明らかな作り話が混じっていれば、その輪郭は見えてくることがあります。

借金・お金まわりの「兆候」。 ここは、正直に線引きします。探偵は、他人の借金の残高や口座の中身を、直接のぞき見ることはできません(後述します)。できるのは、あくまで生活のなかに表れる「兆候」を確かめること。たとえば、収入の申告と暮らしぶりが不自然にかけ離れていないか、金銭トラブルをうかがわせる事情がないか、といった外から見える範囲の観察です。「隠れた借金の有無を100%証明する」といったことは、誰にもできません。ここを断言する業者は、むしろ疑ってください。

素行・生活実態。 独身だと言っているのに、実は別に家庭があるのではないか。交際していると言いながら、ほかにも交際相手がいるのではないか。夜の生活や交友関係に、伏せられている部分がないか。ここは「浮気調査」と地続きの領域で、行動を合法の範囲で確認していく仕事になります。

家族・親族まわりの、おおまかな状況。 結婚は、本人だけでなく相手の家とも関わります。「家族とは疎遠」「両親はもういない」といった申告と、実際が食い違っていないか。ただし、ここも後述するとおり、戸籍そのものを勝手に取り寄せて家系をたどる、といったことはできません。あくまで、本人の言う話と、外から確認できる事実に、大きなずれがないかを見る範囲です。

まとめると、結婚前調査で分かるのは、「相手が語ってきた前提が、事実と大きく食い違っていないか」の確認です。相手のすべてを丸裸にする魔法ではありません。でも、「信じていい前提なのかどうか」を、あいまいなままにしない。それだけで、あなたの不安の多くは着地します。

結婚前調査で「分からないこと・調べられないこと」

ここが、この記事でいちばん誠実にお伝えしたい部分です。「探偵に頼めば何でも分かる」は、はっきり誤解です。まっとうな事務所には、法律で越えてはならない一線があり、その内側でしか動きません。頼む前に、あなた自身が知っておいたほうがいい限界を、正直に挙げます。

戸籍や住民票を、本人の同意なく取り寄せることはできません。 これは探偵であっても同じです。他人の戸籍・住民票を、正当な権限なく、あるいは資格を偽って取得する行為は、法律に触れます。過去には、こうした不正取得が事件になり、関与した業者が処分された例もあります。「戸籍をたどって相手の家族構成や過去の結婚を全部調べます」とうたう業者がいたら、それは危険信号です。相続など正当な手続きで戸籍が必要な場面では、弁護士・司法書士が正規のルートで扱います。

銀行口座の残高や、借金の正確な金額は、直接は分かりません。 前の章で触れたとおり、確かめられるのは「兆候」まで。他人の口座情報や信用情報を、本人の同意なく調べ上げることはできません。ここを「全部分かります」と言う相手は、信用しないでください。

スマホやSNS、パソコンの中身をのぞくこともしません。 他人の端末やアカウントへの不正アクセスは、不正アクセス禁止法に触れます。相手になりすまして勤務先や役所から情報を聞き出す、といった身分を偽る手法も、まともな事務所は用いません。

過去の犯罪歴を、名簿のように取り出すこともできません。 前科・前歴の情報は、一般に取得できるものではない。断片的な事情から見えてくることはあっても、「犯罪歴を全部リストにして出す」ようなことは、できません。

そして、成果は保証できません。 手がかりや調べられる範囲には限りがあり、どれだけ手を尽くしても、はっきりしないことは残ります。「必ず真実を暴きます」と断言する事務所より、「ここまでは確認できる見込み、ここからは難しい」と正直に線を引く事務所を、信じてください。

限界を先に知ることは、がっかりするためではありません。「できること」と「できないこと」の境目を分かったうえで頼めば、費用も期待も、正しいところに置けるからです。探偵に何を頼めて何は頼めないのか、その全体像はこちらに具体例で整理しています。→ 探偵に頼めること・頼めないこと / 探偵と個人情報の、扱いの境界

本人の同意とプライバシー、そして「差別」につながらない線引き

結婚前調査には、道具としての側面だけでなく、倫理の側面があります。ここを飛ばして「とにかく丸裸にしたい」と走ると、あなた自身の心も、二人の関係も傷つきかねません。だから、少し立ち止まって考えてほしい論点を、正直に置いておきます。

まず、プライバシー。相手にも、あなたに知られたくない過去や事情があるかもしれません。それは必ずしも「隠しごと=悪」ではない。誰にでも、そっとしておきたい傷はあります。調べるという行為は、その領域に踏み込むということ。「結婚という重い決断に、直接かかわることか」を一つの物差しにすると、行きすぎを防げます。二人の生活設計を根本から揺るがすこと(多額の借金、別の家庭の存在、経歴の重大な偽り)を確かめるのと、単なる好奇心で相手の昔の恋愛を掘り返すのとは、まったく意味が違う。

次に、差別につながらないかという線引き。ここは、とても大切です。相手の出身地や家柄、親の職業や家庭環境そのものを「調べて格付けする」ような使い方は、時代にそぐわないだけでなく、人を不当に扱うことにつながります。結婚前調査の目的は、「相手が語った前提が事実かどうか」を確かめることであって、生まれや育ちで人を選別することではない。ここを取り違えると、道具が凶器に変わります。まっとうな事務所は、この線引きを大切にし、目的をていねいに確認します。

そして、本人の同意という論点。理想を言えば、結婚前調査は「お互いをフェアに確かめ合う」形が、いちばん健全です。近年は、双方が納得のうえで互いの経歴を確認し合う、という前向きな使い方も広がっています。相手に隠しごとがなければ、確かめ合うことは、むしろ信頼を深めます。次の章で、この「黙って調べるか、話し合って調べるか」を、両方の立場から考えます。

なお、家族や身内に関わる調査には、同意・目的・立場をめぐる独自の線引きがあります。あわせて読んでおくと、判断の助けになります。→ 家族・未成年の調査は依頼できる?

「黙って調べること」は、是か非か

これは、結婚前調査でいちばん多くの人が悩む論点です。「相手に内緒で調べるなんて、卑怯じゃないか」。その葛藤は、まっとうな感覚です。一方で、「話したら関係が壊れる、話せないから調べたい」という事情も、よく分かる。答えは一つではありません。両方の立場を、正直に並べます。

黙って調べることを、支持する側の理屈。 相手が本当に何かを隠しているなら、「調べる」と告げた瞬間に、その痕跡は消され、警戒され、本当のことは永遠に確かめられなくなる。だから、事実を先に確かめてから、どうするかを決めたい——これは、浮気や詐欺の調査と同じ論理です。真実がグレーのまま結婚に踏み切るより、静かに確かめて安心(あるいは決断)を得るほうが、長い目で見て誠実だ、という考え方です。

黙って調べることに、慎重であるべき理由。 一方で、結婚は「信頼」を土台にする関係です。もし相手に本当に何もやましいことがなかった場合、「陰で調べていた」という事実そのものが、二人のあいだに消えないしこりを残すことがある。調べて白だったのに、その後ろめたさを一生抱える——そういうケースも、現実にあります。

では、どう考えればいいか。実務の感覚として、判断を分けるのは「不安の質」です。

  • 具体的な引っかかりがある場合(勤務先の話が二転三転する、お金の無心がある、独身だという申告に矛盾がある、家族の話を極端に避ける)——これは「確かめる正当な理由」がある不安です。事実をはっきりさせる価値が高い。
  • 漠然とした不安しかない場合(なんとなく不安、SNSで結婚詐欺の記事を読んで怖くなった)——まずは、相手と向き合って話す、時間をかけて関係を深める、という道が先かもしれません。

そして、迷ったときの一つの着地点として、「調べる範囲を、結婚の決断に直結することだけに絞る」という考え方があります。相手のすべてを暴くのではなく、「これだけは、事実であってほしい前提」を確認する。そう絞れば、黙って調べたとしても、それはあなた自身の人生を守るための最小限の確認になります。最終的に是か非かは、あなたの状況と価値観が決めること。まともな事務所は、この葛藤ごと、相談の場で一緒に整理します。押し切って調査に持ち込むようなことはしません。

調べてよかった例と、過剰になって信頼を壊した例

きれいごとだけでは、判断できません。両面を、正直にお見せします。どちらも、現場で実際にありうる形です。

調べて、よかった例。

ひとつは、幸せを、確信に変えられたケース。漠然とした不安から確認したところ、相手の申告はすべて事実で、隠しごとは何もなかった。「疑ってしまった」という後ろめたさは残ったものの、あいまいな不安を抱えたまま結婚するより、はるかにすっきりした気持ちで式に臨めた——この「白だと分かる安心」も、立派な成果です。何も出ないことには、ちゃんと意味がある。

もうひとつは、取り返しのつかない前に、気づけたケース。独身だと聞いていた相手に、実は別の家庭があった。あるいは、二人の将来のためと言われて出していたお金の使い道が、まったく違っていた。結婚してから、あるいは大金を失ってから知るのと、その前に知るのとでは、人生の傷の深さがまるで違います。気づけたことは、痛みでもあり、救いでもある。もし相手が結婚を約束しながら身元を偽って金銭を奪っていた、という最悪の形が見えてきた場合の動き方は、こちらに整理があります。→ 結婚詐欺の相手を特定したい

一方で、過剰になって、信頼を壊した例。

好奇心や不安が暴走して、「相手のすべてを知りたい」と歯止めがきかなくなるケースです。昔の恋愛遍歴まで根掘り葉掘り調べ上げ、親や親族の事情にまで踏み込み、出てきた些細な事実の一つひとつに問い詰める。結果、相手には隠しごとなど何もなかったのに、「そこまで疑われていた」という事実が、二人の関係を壊してしまう。調べる行為が、守りたかったはずの幸せそのものを、こわしてしまうのです。

この二つを分けるのは、「目的が、はっきりしているかどうか」です。「結婚の決断に直結する、これだけは確かめたい」という軸があれば、調査は安心のための道具になる。軸がないまま「不安だから全部知りたい」に流されると、道具はあなたを苦しめる刃になる。だからこそ、動く前に「自分は何を確かめたいのか」を、一度言葉にしてみてください。それが、あなた自身を守ります。

自分で調べようとする前に——なぜ危ういのか

「探偵に頼むほどじゃない。自分でちょっと調べてみよう」。そう思う気持ちは、よく分かります。でも、自分で確かめようとすることには、見えにくい落とし穴がいくつもあります。

相手のスマホやSNSを、勝手に見る。 これは、プライバシーの侵害にあたりうるうえ、見た形跡から一気に警戒される。そして何より、断片的な情報は、あなたを不安にさせるだけで、真実にはたどり着かせてくれない。既読の相手が誰かも分からないメッセージを見て、一晩じゅう疑心暗鬼になる——確かめるつもりが、かえって心をすり減らします。自分で確かめようとすることの危うさは、浮気の場面でも共通します。→ 自分で浮気を確かめる方法6つ、その全部が危うい理由

ネットで名前を検索して、出てきた情報を鵜呑みにする。 同姓同名の別人の情報を、相手のものだと思い込む。古い情報や、真偽の分からない書き込みに振り回される。ネット上の断片から人物を正しく特定することの難しさは、思っている以上です。名前という手がかりだけで、どこまで分かって何は分からないのか——現実は、こちらに正直にまとめています。→ 名前だけで人は探せる? / ネット・SNSで知り合った相手、特定できる場合とできない場合

周囲の人に、直接聞いて回る。 相手の職場や友人に探りを入れれば、その話は必ず本人に伝わります。「私のことを裏で調べていた」——結婚前に、これほど関係を冷やす事実はありません。

つまり、素人が自分で動くと、真実にたどり着けないうえに、相手に気づかれて関係を壊し、しかも自分が法的に危うい立場になりかねない。三重に損をするのです。合法の範囲で、相手に気づかれず、確かな事実だけを積み上げる——ここに、プロに託す意味があります。

調査は、実際どう進むのか

「探偵に頼む」と一口に言っても、流れがイメージできないと不安なものです。結婚前調査の、一般的な進み方を追っておきます。

1. 相談・ヒアリング。 まず、状況を伝えます。どういう経緯で交際に至ったか、何に引っかかっているのか、相手が語ってきた前提(勤務先・経歴・独身かどうか・家族の話など)、そして「確かめて、どうしたいのか」。ここで、そもそも確かめる価値のある不安なのか、調べられる範囲のことなのかも、一緒に整理します。目的をごまかす必要はありません。正直に話すほど、精度は上がります。

2. 調査の設計と見積り。 ヒアリングをもとに、何を、どこまで、どのくらいの手間をかけて確認するかを設計し、見積もりが出ます。ここで「範囲を絞る」ことが、費用を抑える最大のポイントです。「全部」ではなく「結婚の決断に直結すること」に絞る。

3. 調査。 合法の範囲で、申告と事実に食い違いがないかを確認していきます。勤務や生活の実態、素行など、内容に応じた方法で。相手に気づかれないことが大原則です。

4. 報告。 確認できた事実が、報告書の形でまとまります。「ここは申告どおりだった」「ここは確認できなかった」と、白黒つかない部分も含めて正直に。この報告書は、あなたが結婚の決断をするための、確かな土台になります。報告書の読み解き方は、こちらに。→ 調査報告書は「時系列」から読め

5. その後の相談。 事実を手にしたうえで、どうするか。安心して前へ進むのか、いったん立ち止まるのか、相手と話し合うのか。ここは、あなたの望み次第です。私たちは、どの選択でも、あなたの側に立ちます。

信頼できる事務所を選ぶ最初の基準は、探偵業の届出があるかです。営業所のある都道府県の公安委員会への届出は法律上の義務で、まともな事務所は届出番号を公式サイトに掲げています。番号が見当たらない事務所は、候補から外して差し支えありません。→ 探偵業の届出番号とは?見方と、番号を掲げない業者を最初に外す理由 / 探偵事務所の選び方

費用は、何で決まるのか

「いくらかかるのか」は、いちばん気がかりなところだと思います。金額そのものは事務所ごと・ケースごとに大きく異なるため、必ず各社の見積もりで確認してください。ここでお伝えするのは、「何で費用が上下するか」と、「どう抑えるか」です。

費用を左右する主な要素は——

  • 確認する範囲の広さ。 勤務の実態だけを見るのか、素行や生活実態、家族まわりまで広げるのか。範囲が広がるほど、手間も費用も増えます。
  • 手がかりの量と質。 相手の氏名・勤務先・住所・写真などがそろっていれば、出発点が明確で、比較的抑えやすい。「名前くらいしか確かなものがない」状態からだと、手間がかさみます。
  • 相手の生活圏の広さと、遠方かどうか。 確認すべき場所が遠方や複数県にまたがると、移動のぶん費用は上がりやすくなります。
  • 必要な「確かさ」の水準。 「だいたい分かればいい」のか、「はっきりした事実として押さえたい」のかで、かける手間が変わります。

そのうえで、費用を賢く抑える工夫は、次の3つ。

① 範囲を、結婚の決断に直結することだけに絞る。 これが最大の節約です。「全部知りたい」を手放し、「これだけは事実であってほしい」に絞る。目的が明確なほど、ムダがなくなります。

② 手元の手がかりを、先に整理しておく。 後述のチェックリストを埋めておくと、調査の初動が速くなり、そのぶん費用が抑えられます。

③ 極端に安い見積もりには、気をつける。 地道な手間のかかる仕事なので、安すぎる金額は、途中で手が止まったり、あとから追加が積み上がったりする可能性と表裏一体です。契約前に、費用の内訳と、追加料金が発生する条件を、書面で確認してください。「予算のなかで、どこまでできるか」を率直に相談するのが、後悔しないいちばんの近道です。まずは費用をかけずに話を聞いてもらうところから始めても構いません。→ 探偵の無料相談で必ず聞く8つのこと / 悪質・無届の探偵業者を見分ける7つのサイン

相談前に、そろえておく情報とチェックリスト

結婚前調査は、あなたが持っている手がかりの質で、進みやすさが大きく変わります。相談の前に、次を思い出せる範囲でメモしておくと、話がスムーズになり、精度も上がり、費用の見通しも立てやすくなります。完璧でなくて構いません。

  • 相手の氏名(読み方、旧姓や通称の心当たりも)と、おおよその年齢・生年月日
  • 現在の住所、分かれば以前の住所
  • 相手が語っている勤務先・会社名・肩書き・仕事の内容
  • 相手が語っている経歴(学歴・職歴・以前の暮らし・海外経験など)
  • 独身かどうかについての申告と、引っかかっている点
  • 家族・親族についての話(両親、きょうだい、以前の結婚や子どもの有無など)
  • お金まわりで気になったこと(無心・立て替え・投資の誘い・収入と暮らしぶりのずれなど、日付とともに)
  • 車のナンバー・車種・色、よく行く店、生活のパターン
  • 相手の写真(人物を見分けるため。複数あるほどよい)
  • なぜ確かめたいのか、確かめてどうしたいのか(そもそも確かめる価値のある不安か、調べられる範囲かの判断にも関わります)

このリストは、そのまま「安心して決断するための設計図」になります。ためらって手がかりを出し惜しむと、そのぶん調査が遠回りになる。あるものを、正直に、もれなく共有してください。相手の申告と事実の照らし合わせという意味では、所在調査の考え方とも重なる部分があります。→ 所在調査とは?できること・できないこと・費用の考え方

よくある質問

Q. 相手を疑うようで、後ろめたいのですが。

その気持ちは、とても自然です。でも、確かめたいと思うことは、愛情の反対ではありません。取り返しのつきにくい決断を前に、あいまいな不安のまま進みたくない——それは、この人と本気で人生を重ねようとしているからこそ出てくる願いです。大切なのは、目的を「相手を陥れること」ではなく「安心して前へ進むこと」に置くこと。そこさえ外さなければ、後ろめたく思う必要はありません。

Q. 相手に隠れて調べるのは、法律的に問題ないですか?

調べる行為そのものと、調べる「方法」は別の問題です。合法の範囲で行動を確認したり、申告と事実を照らし合わせたりすることは、正規の調査手法の範囲です。一方で、相手のスマホをのぞく、戸籍を不正に取り寄せる、なりすまして情報を聞き出す——こうした方法は、探偵であっても違法になります。まっとうな事務所は、合法の範囲でしか動きません。だからこそ、自分で危ういやり方をするより、プロに託すほうが、あなた自身を守れます。

Q. 相手に借金があるかどうか、はっきり分かりますか?

正直にお答えします。他人の借金の残高や口座の中身を、直接のぞき見ることはできません。確かめられるのは、生活のなかに表れる「兆候」まで。収入の申告と暮らしぶりのずれ、金銭トラブルをうかがわせる事情など、外から見える範囲です。「隠れた借金を100%証明します」と言う業者は、疑ってください。

Q. 相手の前の結婚や、隠し子は分かりますか?

戸籍を勝手に取り寄せて家族関係をたどることは、探偵にもできません。ただ、独身だという申告に矛盾がないか、別の家庭の存在をうかがわせる生活実態がないか、といった外から確認できる範囲では、手がかりが見えてくることがあります。はっきりした身分関係を戸籍で確定する必要がある場面では、弁護士など正規の権限を持つ専門家の領域になります。

Q. 調べたことは、相手にバレませんか?

調査は、対象に気づかれないよう行うのが大原則です。そして、まっとうな事務所は、依頼した事実も含めて守秘を徹底します。むしろバレやすいのは、素人が自分で調べようとしたとき。周囲に聞いて回ったり、スマホをのぞいたりすれば、その事実は本人に伝わり、関係を冷やします。「気づかれずに確かめる」ことこそ、プロに託す意味です。

Q. 何も出なかったら、お金のムダになりませんか?

いいえ。「何も出ない=白だと分かる」ことには、大きな意味があります。あいまいな不安を抱えたまま結婚するより、すっきりした気持ちで前へ進める。その安心のための費用でもあります。範囲を絞って設計すれば、ムダは最小限に抑えられます。

Q. お互いに、納得して調べ合うのはどうですか?

それは、とても健全な形です。双方が納得のうえで互いの前提を確認し合うなら、隠れて調べる後ろめたさもなく、確かめ合うことがむしろ信頼を深めます。相手に隠しごとがないなら、こうした前向きな確認は、二人の出発点をより強くします。切り出し方も含めて、相談のなかで一緒に考えられます。

確かめることは、安心して前へ進むこと

結婚前に相手を調べるのは、相手を疑って追い詰めるためではありません。あいまいな不安を確かな事実に変えて、心から安心して「はい」と言うため。あるいは、取り返しのつかなくなる前に、立ち止まる機会を得るため。どちらも、あなたの人生を大切にする、まっとうな選択です。

  • 結婚前調査で分かるのは、「相手が語った前提が、事実と大きく食い違っていないか」
  • 戸籍の不正取得、口座や端末をのぞく行為、犯罪歴の名簿化——こうしたことは、探偵にもできない
  • 目的を「安心して前へ進むこと」に置き、範囲を「決断に直結すること」に絞るほど、道具は味方になる
  • 差別や過剰な詮索に流れず、プライバシーへの敬意を忘れない
  • 費用や法的な判断は断言しない。範囲と方法は、相談のなかで一緒に設計する

幸せの絶頂で、ふと怖くなった。その夜の気持ちを、恥じないでください。それは、あなたが浮かれきらず、二人の未来を本気で守ろうとしている証拠です。信じたい気持ちと、確かめたい気持ちは、両立します。むしろ、確かめたからこそ、迷いなく信じられる。

まずは、話を聞かせてください

「まだ、依頼するかどうかもわからない」——その段階で構いません。
決めてから相談するものではなく、決められないから相談していい場所です。

相談無料・秘密厳守/大阪府公安委員会 第62260032号

読んでも解決しないときは、聞いてください

急かしません。まず知ることが、いちばんの安心になります。それでも判断に迷うときは、無料で相談できます。

電話で相談0120-536-073 LINEで相談
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