探偵の無料相談で必ず聞く8つのこと|切ってしまう前に、この一覧を
コール音を聞きながら、切ってしまった夜
思い切って、探偵事務所の番号を、押しました。指が少し震えて、それでも、確かめたい一心で。ところが——コール音が鳴りはじめた、その数秒のあいだに、頭が真っ白になったのです。「何を、どう話せばいいんだろう」「変に思われないだろうか」「そもそも、こんなこと、相談していいんだろうか」。そして、相手が出る前に、あなたは、そっと通話を切ってしまった。
もし、あなたにも、そんな夜があったのなら。それは、あなたが弱いからでも、決断力がないからでもありません。何を聞けばいいか、わからないまま電話をかけるのは、誰だって怖いからです。だから、この記事は、そのための「持っていく地図」です。これさえ手元にあれば、次にかけるとき、あなたは、もう真っ白になりません。
無料相談は、依頼を決める場ではありません。あなたが、その事務所を見極めるための場です。聞かれる側ではなく、あなたが聞く側。そう思って、次の八つを、順番に確かめてください。
① 探偵業の「届出番号」はあるか
まず確かめたいのは、その事務所が、探偵業の届出を出しているかです。探偵業を営むには、営業所のある都道府県の公安委員会への届出が、法律で義務づけられています。信頼できる事務所は、「◯◯県公安委員会 第◯◯号」という番号を、公式サイトや契約書に掲げています。電話でも、「届出番号を教えてください」と聞いて構いません。答えを濁す事務所は、その時点で、候補から外して差し支えありません。届出番号の見方は、こちらに整理しています。→ 探偵業の届出番号の見方
② 料金体系は、どういう仕組みか
次に、料金の「仕組み」です。金額そのものより、まず仕組みを聞いてください。時間制なのか、パック料金なのか、成功報酬型なのか。調査員は何名で動くのか、一日あたり何時間が目安なのか。ここが曖昧なまま進むと、あとで「思っていた額と違う」というすれ違いが起きます。具体的な相場観や、料金体系の選び方は、こちらも参考になります。→ 料金体系の選び方 / 探偵の料金相場
(※金額は事務所ごと・案件ごとに大きく異なります。この記事では具体的な金額は示しません。必ず各事務所に、書面で見積もりを出してもらってください。)
③ 「成功報酬」の"成功"とは、何を指すか
成功報酬型を提示された場合、必ず聞いてほしいのが、「その事務所にとっての"成功"とは何か」です。証拠が取れたら成功なのか、対象者を発見できたら成功なのか。定義が違えば、支払いの発生条件も変わります。「証拠が取れなくても、動いた分の費用は請求されるのか」——ここは、遠慮なく確認してください。
④ 追加費用は、どんなときに発生するか
見積もりの金額のほかに、どんなときに追加費用が発生するかを聞いておきましょう。調査が延長になったとき、対象者が遠方へ移動したとき、車両や機材が余分に必要になったとき。「追加が出るとしたら、事前に必ず相談してもらえるか」を確認しておけば、あとで想定外の請求に驚かずに済みます。
⑤ 見積もりと契約書を、書面でもらえるか
口約束ではなく、見積もりと契約書を、書面で出してもらえるか。これは、まっとうな事務所かどうかの、大きな分かれ目です。探偵業の契約では、契約前に「重要事項」を書面で説明することが求められています。書面を渋る、その場で契約を急かす——そうした事務所は、避けたほうが安全です。契約書で確認すべき点は、こちらにまとめています。→ 契約書で確認すべきこと
⑥ 秘密は、守られるか
相談する内容は、あなたの、とてもデリケートな事情です。相談した内容や、依頼したという事実そのものが、外に漏れないか。守秘義務について、どう取り決めているか。調査で得た情報や資料は、どう管理・処分されるのか。ここを丁寧に説明してくれる事務所は、それだけで、信頼の一つの目安になります。
⑦ 相談だけで、契約を迫られないか
無料相談は、あくまで相談です。その場で契約を迫られたり、「今日決めないと」と急かされたりしないか。まっとうな事務所は、あなたが持ち帰って考える時間を、きちんと尊重します。逆に、不安を煽って即決させようとする事務所は、要注意です。相談したうえで、他の事務所と比べても構いません。事務所の選び方は、こちらも参考になります。→ 探偵事務所の選び方
⑧ そして、あなたの「望み」を伝える
最後に。これは事務所への質問ではなく、あなた自身が、最初に伝えるべきことです。あなたが、この調査の先に何を望んでいるのか。関係をやり直したいのか、慰謝料を請求したいのか、別れて再出発したいのか、まず真実を知りたいのか。望みが伝われば、事務所は、そのゴールに合った動き方を提案できます。まだ決まっていなくても、「決めかねている」と正直に言えば大丈夫。私たちは、あなたの望みを鎮めるのではなく、叶える側に立ちます。
相談の前に、手元でまとめておくと良いこと
電話やメールの前に、簡単にメモしておくと、話がスムーズです。いつ頃から、何に違和感を覚えたか。気になっている相手の行動パターン(曜日・時間帯・方面など)。すでに手にしている手がかりがあれば、その内容。そして、あなたの望み。完璧でなくて構いません。断片で十分です。それだけで、相談の質は、ぐっと上がります。
まとめ:怖いのは、あなただけじゃない
コール音の前で切ってしまうのは、あなただけではありません。何を聞けばいいかわからないまま、かけるのが怖いのは、当然です。だから、この八つを、地図として持っていってください。届出番号、料金の仕組み、成功の定義、追加費用、書面、守秘、急かされないこと、そして——あなたの望み。無料相談は、見極めの場。主導権は、あなたにあります。一人で、番号の前で立ち止まり続けないでください。相談だけでも、かまいません。→ 相談はこちら
まずは、話を聞かせてください
「まだ、依頼するかどうかもわからない」——その段階で構いません。
決めてから相談するものではなく、決められないから相談していい場所です。