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昔の同級生の連絡先が分からない|卒業アルバム・共通の友人・同窓会名簿から探す方法と、辿れなくなる壁

読了目安 約23分実務は主任調査員監修/法律部分は弁護士監修公開 2026.08.25

名前は覚えている。でも、どこにいるのか分からない

ふとした拍子に、名前が浮かぶ人がいます。

同じクラスだった、あの子。部活で一緒に汗を流した、あいつ。受験の前、隣の席で励まし合った友人。転校していった、あの日から会っていない子。あるいは、社会人になりたての頃、右も左も分からない自分をかばってくれた、少し年上の同期。——恋愛の相手ではありません。ただ、あの頃、確かに自分のそばにいて、自分を支えてくれた人。

名前は、覚えている。顔も、なんとなく浮かぶ。それなのに、今その人がどこにいるのか、どうしているのか、連絡を取る手段が、何ひとつ残っていない。携帯の番号は、機種を変えるたびに消えていった。年賀状のやり取りも、いつの間にか途絶えた。共通の友人も、気づけば連絡先が分からなくなっている。

「もう一度会って、あの頃の話をしたい」「あのとき言えなかったお礼を、伝えたい」「元気にしているのか、それだけでも知りたい」。そう思ったとき、手元に残っているのは、古い卒業アルバムと、うろ覚えの記憶くらい。この記事にたどり着いたあなたは、たぶん、そこで立ち止まっているのだと思います。

この記事は、人探し全般の一般論ではありません。「昔の同級生・旧友の連絡先が分からないとき、どうやって辿ればいいのか」——その一点だけを、深く掘り下げます。手元にある手がかりの正しい使い方と、その限界。同級生を探すときにだけ立ちはだかる、独特の壁。それでも分からなかったら、誰に、何を頼めるのか。あなたの側に立って、順番に書いていきます。

そして、先にひとつ、はっきりさせておきます。「今さら」と、その望みを値引きしないでください。何十年も名前を覚えていて、もう一度会いたいと思うほどの相手です。それは、恥じてしまい込むような気持ちではなく、あなたの人生にとって意味のある、まっすぐな望みです。

なぜ、同級生は「連絡先だけ」が消えてしまうのか

昔の同級生を探し始める前に、知っておいてほしいことがあります。同級生・旧友という間柄は、他のどの関係よりも、"連絡先だけがきれいに消える"という特徴を持っている、ということです。ここを理解しておくと、探し方の勘所が変わります。

家族なら、戸籍という縦の糸でつながっています。仕事の相手なら、会社や取引の記録が残ります。恋人だったなら、深く付き合ったぶん、相手の実家や家族構成まで知っていることが多い。ところが同級生は違います。関係の中心にあったのは「同じ場所に、同じ時間、居合わせた」という一点だけ。学校を卒業した瞬間、その"同じ場所"が消えます。そして、つながりを保つための土台が、何も残らない。

しかも、あなたも相手も、その後の人生で、何度も生活を変えていきます。進学、就職、転勤、結婚、引っ越し。そのたびに、連絡先は上書きされ、古いものは静かに捨てられていく。悪気があって縁を切ったわけではありません。ただ、日々の生活に追われるうちに、糸が自然にほどけていっただけ。だからこそ、同級生探しは「関係が壊れた相手を探す」のではなく、「大切だったのに、手がかりだけが風化した相手を、もう一度手繰り寄せる」作業なのです。

この違いは、大きい。相手はあなたを嫌って消えたわけではないことが多く、だからこそ、見つかったときに再会が温かいものになりやすい。一方で、手がかりが「当時のまま」で止まっているぶん、"今"につなぐ工夫が要る。ここから、その工夫を、一つずつ具体的に見ていきます。

まず、手元でできる四つの手がかり——使い方と、限界

昔の同級生を探すとき、あなたの手元には、実は四つの入り口があります。卒業アルバム、共通の友人、同窓会名簿、そしてSNS。この四つは、それぞれ得意なことと、必ずぶつかる限界が違います。順番に、正しい使い方を押さえていきましょう。

卒業アルバム——「今」ではなく「起点」を掘り起こす道具

卒業アルバムは、同級生探しの、いちばんの土台です。ただし、使い方を間違えないでください。アルバムは「今どこにいるか」を教えてくれる道具ではありません。「探すための起点を、どれだけ思い出せるか」を助ける道具です。

アルバムを開いて、確かめてほしいのは、名前と顔だけではありません。

  • フルネームと、正しい読み方。 記憶の中で読み方が曖昧になっていることは、よくあります。漢字を正確に押さえておく。
  • 当時のクラス・部活・委員会。 これが後で「共通の友人」を思い出す糸口になります。同じ部活の別の仲間なら、今もつながっているかもしれない。
  • 寄せ書き・卒業文集の記述。 「実家は〇〇の方だと書いていた」「将来〇〇になりたいと書いていた」——本人が残した一言が、生活圏や進路の手がかりになります。
  • 住所録・連絡網のページ。 古い年代のアルバムには、当時の住所や電話番号が載っていることがあります。本人は引っ越していても、ご実家がその場所にそのまま残っていることは、決して珍しくありません。

アルバムは、記憶を"具体的な事実"に変えるための作業台です。ぼんやりした「あの子」を、「〇〇高校〇年〇組、〇〇部、実家は〇〇方面の、フルネーム〇〇さん」という、輪郭のある人物に変えていく。ここが、すべての出発点になります。

限界も、はっきりしています。アルバムに載っているのは、あくまで卒業時点の情報です。そこから何年、何十年と経った"今"には、直接はつながりません。アルバムでできるのは、あくまで起点を固めることまで。ここを勘違いして、「アルバムがあるのに見つからない」と落ち込む必要はありません。

共通の友人——同級生探しで、いちばん強い糸

四つの手がかりの中で、最も強力なのが、これです。共通の友人を一人でも思い出せるなら、同級生探しの成否は、大きく前に傾きます。

理由は単純です。あなたが連絡を取れなくなっている相手でも、別の同級生とは、今もつながっているかもしれない。人のつながりは、鎖のようになっていて、一つ手繰れば、その先がたぐり寄せられることがあります。「あいつなら、〇〇と今も連絡取ってるはずだ」——その一言が、何年分もの空白を、一気に飛び越えることがあるのです。

だから、探す相手そのものより先に、まず「あの頃、周りにいた仲間」を思い出すほうが、近道になることがよくあります。同じクラス、同じ部活、よくつるんでいたグループ。その誰か一人にたどり着ければ、そこから芋づる式に、探している相手の近況が手繰れる。

聞き方には、コツがあります。深刻に問い詰めるのではなく、なつかしさを分かち合うように、軽く。「そういえば、〇〇って今どうしてるか知ってる?」で十分です。あなたが慌てて事情を並べ立てると、聞かれたほうも身構えてしまい、かえって話が広がりにくくなります。あくまで、旧交を温める延長で、そっと尋ねる。

限界は、「その共通の友人自体の連絡先が、もう分からない」ときに訪れます。探したい相手も、その周りの仲間も、まとめて消息不明——同級生探しが行き詰まる、いちばん多いパターンが、これです。

同窓会名簿——かつての切り札は、もう当てにできない

ひと昔前なら、同級生探しの切り札は、間違いなく同窓会名簿でした。学校や同窓会が、卒業生の住所・勤務先を一覧にして配る。それを開けば、たいていの同級生の居所が分かった。——けれど、今は事情が、まったく変わっています。ここは、正直に知っておいてください。

個人情報保護への意識が高まったことで、卒業生名簿を作らない、配らない学校が、圧倒的に増えました。 昔のように、卒業生全員の住所が載った冊子が手に入ることは、もうほとんどありません。仮に古い名簿が手元にあっても、そこに載っているのは、作られた当時の情報です。その後の引っ越しや結婚には、追いついていません。

さらに大事なことがあります。手元に古い名簿があったとしても、そこに載っている個人情報を、本来の目的を超えて使うのは、適切ではありません。 名簿は「同窓会の案内を送る」ために集められたものです。それを使って、名簿に載っている本人以外の第三者に接触したり、まして情報をよそに渡したりすることは、扱いを誤ると個人情報の問題になりえます。「名簿業者から卒業生名簿を買う」といったやり方も、私たちはおすすめしません。人を探す望みが正しくても、その探し方が誰かの権利を踏みにじってしまっては、本末転倒だからです。

同窓会名簿は、かつての主役から、今は「あれば起点の一つになる、古い参考資料」へと、役割が変わりました。それでも、母校や同窓会組織が今も同窓会を開いているなら、その幹事役の人が、比較的新しい消息を握っていることはあります。名簿そのものより、同窓会という"人の集まり"のほうに、今は価値があると考えてください。

SNS——見つかることもある。でも、見つからない理由も多い

今の時代、まず試すのがSNSでしょう。実際、相手がSNSをやっていて、実名や旧姓で活動していれば、そこであっさり見つかることもあります。共通の友人のアカウントから、友達欄をたどっていく方法も有効です。出身校名や部活名で検索すると、同窓のグループやコミュニティが見つかることもあります。まずは、ここから試すのは、理にかなっています。

ただし、SNSで同級生が見つからない理由も、同じくらいたくさんあります。そもそもSNSをやっていない。実名ではなく、素性の分からないハンドルネームで活動している。アカウントを非公開にしている。そして——後で詳しく触れますが、結婚で姓が変わっていて、旧姓では検索に引っかからない。同級生探しでSNSがすり抜けてしまう最大の理由が、この改姓です。

ひとつ、気をつけてほしいことがあります。相手のSNSらしきものを見つけても、別アカウントを装って近づいたり、非公開の投稿を無理にのぞこうとしたりしないでください。 善意のつもりでも、相手を不安にさせる入り口になります。あくまで、公開されている範囲を静かに確かめるところまで。ここは、後の「越えてはいけない線」ともつながる、大事な一線です。

同級生だからこそ立ちはだかる、三つの壁

四つの手がかりを試しても、多くの人が、同じ場所で行き止まります。そして、その行き止まりには、同級生・旧友を探すときに特有の、三つの壁が関わっています。ここを知っておくと、「なぜ自分の力では辿れなかったのか」が腑に落ちて、次の一歩が見えてきます。

第一の壁——結婚による、旧姓の消失

これが、同級生探しで最も多く、最も手強い壁です。とくに、探している相手が女性の同級生の場合、結婚によって姓が変わり、あなたが知っている旧姓では、どこにも引っかからなくなっている可能性を、最初から織り込んでおかなければなりません。

あなたの記憶の中の相手は、旧姓のままです。卒業アルバムも、旧姓で載っています。SNSを旧姓で検索しても、出てこない。共通の友人に聞いても、「結婚したのは知ってるけど、今の姓までは知らない」と返ってくる。——旧姓という、あなたが握っている唯一の名前の手がかりが、"今の相手"を指し示さなくなる。これが、旧姓の消失という壁です。

厄介なのは、改姓の情報は、外からは見えにくいこと。いつ結婚したのか、相手の姓が何になったのか、あなたには知りようがない。旧姓で辿れる糸が、ある一点でぷつりと切れて、その先の"今の姓"につながらない。同級生探しが、記憶と情報の豊富さのわりに難しくなるのは、この改姓の壁が、静かに、しかし決定的に立ちはだかるからです。

第二の壁——重ねられた転居

二つ目は、転居です。同級生と別れてから今日までの間に、相手は何度も住まいを変えているのが普通です。進学で家を出て、就職で別の街へ、転勤で見知らぬ土地へ、結婚で新しい家庭へ。あなたが握っている当時の住所は、もう何代も前の"過去の住まい"にすぎません。

ただし、転居の壁には、旧姓の壁とは違って、抜け道になりうる特徴があります。本人は各地を移っていても、ご実家が当時のままそこにあることが、少なくないのです。同級生の記憶をたどると、本人の住所は曖昧でも、「実家はあの駅の近くだった」「地元は〇〇の方だと言っていた」といった、生活圏の情報が残っていることがある。本人の"今"を直接は追えなくても、変わりにくい"根っこ"のほうから手繰る——ここが、後の所在調査でも効いてくる考え方です。

第三の壁——名簿という「昔の道路」の消滅

三つ目は、すでに触れた、名簿制度そのものの消滅です。ひと昔前の同級生探しは、同窓会名簿という"公式の道路"を通れば、たいていの相手にたどり着けました。ところが、その道路が、個人情報保護の流れの中で、次々と閉鎖されていった。

これは社会全体として、正しい方向の変化です。あなたの情報だって、見知らぬ誰かに勝手に一覧化されていたら、いい気持ちはしないはずです。ただ、その正しい変化の副作用として、善意で旧友を探したい人にとっては、かつて通れた道が、通れなくなった。昔なら名簿一冊で済んだことが、今は済まない。あなたの力だけで辿れなくなっているのは、あなたの努力が足りないからではなく、この社会的な地図の書き換えが、背景にあるのです。

この三つの壁——旧姓の消失、重ねられた転居、名簿という道路の消滅——が重なったところに、個人での同級生探しの限界があります。「名前も顔も覚えているのに、どうしても辿れない」のは、この三つが同時に効いているから。ここが、次の話の入り口になります。

行き止まりの先——合法的な所在調査は、古い手がかりを「今」にどうつなぐか

自分で手を尽くして行き止まったとき、その先を、合法の範囲で手繰っていくのが、探偵の所在調査です。「探偵は、どうやって見つけるのか」——手法そのものは事案ごとに違い、ここで手の内を細かく明かすことはできません。けれど、考え方の骨格は、お伝えできます。

同級生探しにおける所在調査の本質は、ひとことで言えば、「あなたが持っている"当時の手がかり"を起点に、時間の経過で変わってしまった部分を、合法的な方法で少しずつ埋めて、"今このあたりにいる人"へ近づけていく作業です。あなたが棚卸しした、フルネーム・旧姓・当時のクラスや部活・実家のあった生活圏・共通の友人といった断片。そのひとつひとつを、改姓や転居で切れてしまった糸の"結び直し"に使っていく。前の章で見た三つの壁を、法に触れない範囲の地道な照合と現地での確認の積み重ねで、一つずつ越えていくということです。

だからこそ、繰り返しになりますが、あなたが最初の棚卸しで、より多く・より新しい手がかりを出せるほど、行き止まりの先へ進みやすくなります。 卒業アルバムで固めたフルネームと読み、思い出した実家の方面、覚えている共通の友人の名前——それらは、専門家に渡したときに、そのまま調査の初動の速さになります。「名前くらいしか分からない」より、「クラスと部活と実家の方面まで思い出した」ほうが、道がずっと開けやすい。

所在調査がそもそも何で、どこまでできて、どのくらいの見込みがあるのかは、こちらが土台になります。→ 所在調査とは?できること・できないこと・費用の考え方 / 人探しの期間と、見つかる確率

越えてはいけない、はっきりした線

所在調査には、越えられない線があります。ここは、あなた自身を守るためにも、正直にお伝えしておかなければなりません。

戸籍や住民票を、正当な理由なく他人が取得することはできません。それを裏ルートで取る、といったやり方は違法であり、まっとうな事務所は一切行いません。 「同級生の今の住所くらい、すぐ調べられる」「戸籍をたどればいい」と軽く請け合う業者がいたら、むしろ危険信号だと思ってください。合法の線を越えた調査で得た情報は、後であなたを守らないどころか、あなたの立場を悪くします。

まっとうな所在調査は、あくまで合法の枠の中での、地道な情報の突き合わせと、現地での確認の積み重ねです。派手さはありません。けれど、その地道さこそが、あなたの善意の再会を、誰も傷つけない形で成立させる土台になります。どこまでが合法で、どこからが問題になるかは、微妙なケースもあります。判断に迷う部分は、弁護士に確認するのが確実です。違法な依頼になりうるケースや、依頼する側のリスクは、こちらに整理しています。→ 探偵に依頼すると違法になる? 依頼者のリスク / 個人情報と探偵

急ぐ意味がある——手がかりは、待つほど薄れていく

同級生探しには、他の相談ごとにはない、切実な時間の要素があります。待てば待つほど、条件は悪くなっていくのです。

理由は、いくつも重なります。あなた自身の記憶が、年ごとに薄れていく。フルネームの漢字、実家の方面、共通の友人の名前——今なら思い出せることが、数年後には曖昧になる。当時を知る共通の友人も、それぞれに引っ越し、連絡が取りにくくなっていく。相手も、さらに転居や改姓を重ねて、当時の生活圏から遠ざかっていく。そして、恩人や年上の旧友のように相手が年配なら、なおのこと、「会える時間」そのものに限りがあります。

つまり、思い立った今日が、これから先で、いちばん手がかりの多い日なのです。急かすつもりはありません。けれど、「いつか、落ち着いたら」と思っているうちに、その"いつか"は、条件が悪くなる方向にしか進みません。同級生探しに関してだけは、「今さら」ではなく「今なら」だと、お伝えしておきたいのです。

見つかった、その先——「連絡先を知ること」がゴールではない

所在が分かった。それは、大きな一歩です。でも、同級生探しは「見つけて終わり」ではありません。恋愛の相手でなくても、"どう連絡するか"まで含めて、あなたの望みが叶うからです。ここを急ぐと、せっかく手繰り寄せた縁を、こじらせてしまうことがあります。

何十年ぶりかの連絡は、相手にとって、嬉しい驚きであると同時に、戸惑いでもあります。相手にも、この数十年の人生がある。新しい家族がいるかもしれない。あなたのことを、なつかしく思ってくれるかもしれないし、今の生活の中で、そっとしておいてほしいと思っているかもしれない。旧友だからと油断せず、相手の意思を尊重した、無理のない近づき方を選んでください。

  • いきなり、自宅や職場に押しかけない。 前触れのない訪問は、たとえ善意でも、相手を驚かせ、身構えさせます。相手の家庭を揺らすことにもなりかねません。
  • まず、ワンクッションを置く。 いきなり会おうとせず、手紙や、共通の友人を通じた一言など、相手が心の準備をできる形で、そっと近づく。「突然のお便りで驚かせてしまったら、申し訳ありません。あの頃のことを、ふと思い出して、一度だけご連絡しました」——返事をするかどうかを、相手が選べる形が、いちばん温かい入り口になります。
  • 返事が来なくても、それも一つの答えとして受け止める。 無理に距離を詰めない。ここで引き下がれるかどうかが、善意の再会と、相手を困らせる行為との、いちばんの分かれ道です。

現場の実感として、正直にお伝えします。所在が分かった相手に、いきなり会いに行って気まずくなってしまうより、ワンクッションを置いて、相手が自分の意思で「会おう」と思えたときのほうが、再会はずっと温かいものになります。急がないことが、いちばんの近道であることは、案外多いのです。私たちは、探した後の、この最初の一歩の相談にも乗ります。どう手紙を書けばいいか、どう切り出せばいいか——せっかく見つかった縁を、いちばん良い形にするところまでが、仕事だと考えています。

ひとつだけ、大切な線引き——相手が距離を置きたい場合

昔の同級生を探すことは、たいてい、あたたかい望みです。けれど、ひとつだけ、誠実にお伝えしておかなければならないことがあります。相手が、あなたと距離を置きたいと望んでいる場合は、話が別だ、ということです。

たとえば、学生時代に何かの行き違いがあって、はっきり連絡を絶たれている相手。あるいは、深刻な事情があって、静かに暮らしたいと願っている相手。そうした人の居場所を突き止めて、望まぬ形で会いにいくことは、相手を困らせるだけでなく、状況によってはあなた自身が、つきまとい等の責任を問われることにつながりえます。会いたい理由が、たとえあなたの中でどれほど純粋でも、相手にとっては負担でしかない——そういう構図は、旧友の間でも、ないとは言えません。

だからこそ、まっとうな事務所は、依頼を受ける前に、その人探しが「相手を守るために、そっとしておくべきケース」ではないかを、必ず一緒に確認します。これは、あなたを疑うためではなく、あなたと相手の双方を、後悔から守るためです。多くのケースは、なんの問題もありません。ただ、この一点だけは、お伝えしておく必要がありました。相手の安全にかかわる線引きは、こちらに整理しています。→ ストーカー・DVと法律

費用は、何で決まるのか

同級生探しを専門家に頼むとなると、費用が気になります。金額そのものは事務所ごと・事案ごとに大きく違うので、必ず見積もりで確認してください。ここでお伝えするのは、「何で費用が上下するのか」という考え方です。これを知っておくと、見積もりを見たときに、その額が妥当かどうかを、自分で判断できるようになります。

費用を左右する、いちばん大きな要素は、手がかりの量と新しさです。

  • 手がかりが多く、新しいほど、難度は下がり、費用も抑えやすい。 フルネームと読みが固まっていて、実家の方面が分かり、今もつながる共通の友人がいる——そんな状態なら、辿る筋道が短く済みます。
  • 手がかりが少なく、古いほど、難度が上がり、費用もかさむ。 名前しか分からない、卒業アルバムも手元にない、共通の友人も思い出せない、という場合は、埋めるべき空白が大きく、そのぶん手間と時間がかかります。
  • 改姓や転居の壁が、どれだけ重なっているか。 とくに、旧姓しか分からない女性の同級生は、改姓の壁を越える手間が加わります。

だからこそ、費用を抑えるいちばんの方法は、あなた自身の"棚卸し"を、できる限り充実させることです。卒業アルバムを開いてフルネームと読みを固める。実家の方面を思い出す。共通の友人の名前をたどる。あなたが出せる手がかりが多いほど、調査の初動が速くなり、結果的に費用が下がる。準備が、そのまま節約になります。

そして、事務所を選ぶときの最初の基準は、金額の安さではありません。探偵業の届出があるかです。営業所のある都道府県の公安委員会への届出は法律上の義務で、信頼できる事務所は届出番号を公式サイトに掲げています。番号が見当たらない事務所、合法の線を越えた手を匂わせる事務所は、候補から外して差し支えありません。人探し・所在調査の料金の考え方は、こちらで確認できます。→ 人探し・所在調査の料金の考え方

よくある質問

Q. 卒業アルバムに載っている旧姓しか分かりません。それでも探せますか?

旧姓は、大切な起点になります。ただし、正直にお伝えすると、相手が結婚で改姓している場合、旧姓だけでは"今の相手"に届きにくいのが実情です。だからこそ、旧姓に加えて、当時のクラスや部活、実家の方面、共通の友人など、他の手がかりを一つでも多く添えることが、精度を大きく変えます。まずは棚卸しで、旧姓以外に思い出せることがないか、粘ってみてください。→ 名前だけで人探しはできるか

Q. 同窓会名簿を、探偵は使えるのですか?

私たちが、あなたの手元にない他人の名簿を勝手に手に入れて使う、といったことはしません。名簿は本来、同窓会の連絡のために集められたもので、目的を超えた利用は個人情報の問題になりえます。所在調査は、あくまで合法の範囲での情報の突き合わせと現地確認で進めます。あなたが持っている手元の資料を、起点として一緒に整理していくことはできます。→ 個人情報と探偵

Q. 探偵なら、同級生の今の住所を、戸籍や住民票で調べられますか?

いいえ。戸籍や住民票を、正当な理由なく他人が取得することはできません。それを不正に取得するのは違法であり、まっとうな探偵は行いません。同級生探しは、あくまで合法の範囲での、地道な情報の突き合わせと現地確認の積み重ねで進めます。「戸籍を取れる」と言う業者がいたら、危険信号だと思ってください。→ 探偵にできること・できないこと

Q. 探してもらえば、必ず会えると保証されますか?

保証はできません。同級生探しは、手がかりの量と新しさ、改姓や転居の状況によって結果が変わり、「必ず見つかる」「必ず会える」と断言できるものではありません。「絶対に見つけます」と保証する業者は、むしろ疑うべきです。誠実な事務所は、あなたの手がかりをもとに見込みを正直に伝え、そのうえで最善を尽くします。見つかったとしても、会うかどうかは、相手の意思も関わります。→ 人探しの期間と、見つかる確率

Q. 恋愛感情はまったくなく、ただお礼を言いたいだけです。それでも相談していいですか?

もちろんです。むしろ、感謝を伝えたい、近況を知りたい、もう一度あの頃の話をしたい——そうした善意の望みは、正面からお手伝いできる、まっとうな人探しです。とくに、お世話になった恩師や、年上の恩人への「お礼を言いたい」という望みは、相手の年齢を思えば、時間との勝負でもあります。恩師に軸足を置いて探したい場合は、こちらも参考になります。→ あの頃の恩師に、お礼を言いたい

その名前を、記憶の中だけに残さないために

昔の同級生を探すことは、壊れた関係を蒸し返すことではありません。大切だったのに、手がかりだけが風化してしまった相手を、もう一度、手繰り寄せることです。

卒業アルバムでフルネームと読みを固め、共通の友人という強い糸をたどり、同窓会という人の集まりを頼り、SNSを静かに確かめる。それでも、旧姓の消失、重ねられた転居、名簿という道路の消滅——この三つの壁にぶつかって、自分の力では辿れなくなる。それは、あなたの努力が足りないからではありません。同級生という間柄が、もともと"連絡先だけがきれいに消える"性質を持っているからです。

行き止まりの、その先はあります。あなたが棚卸しした古い手がかりを、合法の範囲で"今"につなぎ直していく道が。そして、その道は、相手を脅かさない望みである限り、あなたの味方の側から、一緒に歩けます。まだ何も決めていない、卒業アルバムを開いたばかり——そんな段階でも、あなたが思い出せた手がかりを見せてもらえれば、次の一歩を、具体的にお伝えできます。その名前を、記憶の中だけに残しておくには、まだ早い。

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