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相続人が見つからないなら、まず所在調査を|一人欠ければ遺産分割は止まる

読了目安 約17分主任調査員(探偵実務経験者)監修/法律部分は弁護士・司法書士監修公開 2026.04.05

「この人の連絡先がわからないと、相続が一歩も進まない」

親が亡くなった。あるいは、身内が亡くなった。

悲しみが少し落ち着いて、いざ相続の手続きを進めようとしたとき、思わぬところで手が止まる。

「相続人の一人と、まったく連絡が取れない」

「何十年も会っていない、顔も知らない親族がいるらしい」

「戸籍を見たら、行方のわからない相続人が出てきた」

たとえば、こんな状況です。

  • 亡くなった方に、前の結婚で生まれた子どもがいた
  • 兄弟姉妹が相続人になったが、そのうちの一人が音信不通
  • 疎遠だった親戚が相続人にあたるが、今どこにいるのかわからない
  • 相続人の一人がすでに亡くなっていて、その子ども(代襲相続人)とつながりがない

そして、多くの方が、同じところでつまずきます。

「この人の居場所や連絡先がわからないと、相続が一歩も進められない」

「でも、そもそも他人の住所を勝手に調べるなんて、していいことなんだろうか」

その戸惑いは、とても自然なものです。相続は、放っておけない手続きです。けれど、探し方を間違えれば、別のトラブルを招きかねない——そのあいだで、身動きが取れなくなってしまう。私たちのもとにも、まさにこの状態で相談に来られる方が、少なくありません。

この記事では、相続の手続きで相続人の所在がわからないとき、どう動けばいいのかを、順番に、正直にお伝えします。

  • なぜ、相続人全員がそろわないと手続きが進まないのか(結論)
  • 「相続人調査」と「所在調査」は、そもそも別のもの
  • 戸籍で住所をたどる——ここは弁護士・司法書士の職務の領域
  • それでも所在がわからないとき、探偵の出番はどこか
  • 自分で探すことの限界と、気をつけたいこと
  • 見つかったあと、どう相続を進めるのか
  • 相談前に、整理しておくとよいこと

読み終えたとき、「誰に、何を、どの順番で頼めばいいのか」が見えていれば、この記事の役目は果たせたことになります。

この記事を読むとよい人/読まなくてよい人

先に、この記事が役に立つ方と、そうでない方をはっきりさせておきます。

読むとよい人

  • 相続の手続きを進めたいのに、連絡の取れない相続人がいて困っている方
  • 戸籍を取り寄せたら、面識のない相続人の存在がわかった方
  • 相続人の住所が「戸籍上」はわかったが、実際にそこにいるのか確かめたい方
  • 「誰に頼めば所在がわかるのか」の全体像を、まず知りたい方

読まなくてよい人

  • 相続人全員の連絡先がすでにわかっていて、遺産分割の話し合いに入れる方(この場合、必要なのは弁護士・司法書士・税理士など、手続きの専門家です)
  • 相続とは関係なく、個人的な理由で音信不通の相手を探したい方(それは別の記事「人探し・所在調査とは」のほうが合っています)

この記事は、あくまで「正当な相続手続きのために、相続人の所在を知りたい」という方に向けて書いています。逆に言えば、相続を口実にした人探しには、この記事も、私たちの調査も、お応えできません。ここは、最初にはっきりさせておきます。

先に結論:まず「相続人を確定」→「所在を確認」→「全員で遺産分割」

先に、この記事の結論をお伝えします。

相続人の所在がわからないときの、正しい進め方は——

①戸籍をたどって、誰が相続人かを確定する。②その相続人の住所を把握し、実際に所在(連絡が取れる状態)を確認する。③相続人全員で、遺産分割の話し合いに進む。 この三段構えです。

大切なポイントは3つです。

  • 相続は、原則として「相続人全員」がそろわないと進まない。 遺産分割協議は、相続人の一人でも欠けると成立しません。だから、連絡の取れない相続人がいると、手続き全体が止まってしまいます。
  • 「相続人を確定する調査」と「所在を突き止める調査」は、担い手が違う。 戸籍をたどって相続人を洗い出すのは、弁護士・司法書士などの職務の領域です。探偵の出番は、そのあと「戸籍上の住所にいない」「連絡がつかない」ときの、現況の確認です。
  • 目的が「正当な相続手続きのため」であることが、大前提。 相続を装って居場所を探り、別のことに使う——そうした依頼は、お引き受けできません。

ここから、ひとつずつ見ていきます。

1. なぜ、相続人全員がそろわないと手続きが進まないのか

「一人くらい連絡がつかなくても、残りの人だけで進められないの?」——最初に、多くの方がそう思います。でも、ここが相続のいちばん厄介なところです。

遺産の分け方を決める話し合い(遺産分割協議)は、相続人全員の参加と合意がなければ、成立しません。

一人でも欠けたまま進めた協議は、原則として無効になります。つまり、「連絡が取れない相続人が一人いる」というだけで、手続き全体が止まってしまうのです。

具体的に、何が止まるのか

相続人全員の関与が必要になる場面は、思っている以上に多くあります。一般的には、たとえば次のようなことです。

  • 不動産の名義変更(相続登記):亡くなった方の家や土地を、相続人の名義に移す手続き。誰がどう相続するかを、原則、全員で決める必要があります。
  • 預貯金の解約・引き出し:金融機関は、相続人全員の合意(遺産分割協議書や、全員の署名・押印など)を求めるのが一般的です。
  • 株式や車など、名義のある財産の承継:これらも、原則として全員の関与が前提になります。

しかも、相続には放置するほど不利になりやすいという性質があります。相続登記は、法改正により申請が義務化され、期限内に手続きをしないと過料(金銭的なペナルティ)の対象になり得ます。また、相続放棄をするかどうかにも期限があり、相続税の申告・納付にも期限があります。

細かい年数や条件は、事情によって変わり、専門的な判断が必要な部分なので、ここでは断定しません。ただ、「連絡が取れない相続人がいるからと、手続きを止めたまま放っておくと、期限の問題が重なってくる」——これだけは、頭に入れておいてください。だからこそ、早めに動き出す意味があります。

連絡が取れない相続人がいるときの、法律上の道もある

念のためお伝えしておくと、どうしても相続人の所在がわからない、あるいは生死すらわからない、という場合には、法律のほうでも一定の道が用意されています。たとえば、家庭裁判所を通じて代わりの人(不在者財産管理人)を選ぶ手続きや、長期間生死不明のときの失踪宣告といった制度です。

ただし、これらは弁護士・司法書士と相談しながら、家庭裁判所を通して進める、専門的な手続きです。素人がいきなり使えるものではありません。「所在がわからない=すぐこの制度」ではなく、まずは「本当に所在がわからないのか、探せば連絡が取れるのか」を確かめるのが先です。その確認の部分に、探偵の所在調査が生きてくることがあります。

2. 「相続人調査」と「所在調査」は、別のもの

ここは、混同しやすいので、はっきり分けて説明します。相続で人を探すとき、必要な作業は、実は二段階に分かれています。

ステップA:相続人調査(誰が相続人かを、確定する)

まず必要なのが、「そもそも、誰が相続人なのか」を確定する作業です。これを相続人調査と呼びます。

これは、亡くなった方の戸籍を、生まれてから亡くなるまで、切れ目なくたどっていくことで行います。戸籍をさかのぼると、思いがけない相続人が判明することがあります。前の結婚で生まれた子ども、認知した子ども、すでに亡くなった相続人の子ども(代襲相続人)などです。

この「戸籍を集めて相続人を確定する」作業は、相続手続きの土台です。ここが正確でないと、あとの協議がすべて崩れます。

ステップB:所在調査(確定した相続人が、今どこにいるかを確認する)

相続人が確定したら、次は「その人が、今どこに住んでいて、どうすれば連絡が取れるか」を押さえる番です。これが所在調査です。

多くのケースでは、戸籍をたどる過程で、相続人の住民票上の住所まで把握できます。そこへ手紙を出せば、連絡がつくことも少なくありません。

問題は、「戸籍上・住民票上の住所はわかったのに、そこに本人がいない・連絡がつかない」というケースです。

  • 住民票の住所に手紙を出しても、返ってこない・反応がない
  • その住所には、もう別の人が住んでいる
  • 住民票を動かさないまま、別の場所で暮らしているらしい
  • 高齢で、施設に入っているのか、消息が掴めない

こうなると、書類上の住所だけでは、話し合いのテーブルに着いてもらえません。「紙の上の住所」と「実際にいる場所」がずれている——ここが、探偵の所在調査が力を発揮する場面です。

つまり、順番としては——まず相続人を確定し(ステップA)、住所を把握し、それでも実際の所在がつかめないとき(ステップB)に、探偵の出番になる、という関係です。

3. 戸籍で住所をたどるのは、弁護士・司法書士の職務の領域

ここは、正直に、そしてはっきりお伝えしておきたいところです。

戸籍や住民票を取り寄せて相続人をたどる作業は、その多くが、弁護士・司法書士などの専門家の「職務上の権限」に関わる領域です。探偵が、依頼者に代わって戸籍や住民票を勝手に取ることはできません。

戸籍や住民票は、個人の重要な情報です。誰でも自由に他人のものを取れるわけではなく、取得できる人や理由は、法律で厳しく定められています。相続の場面では、次のような整理になります。

  • 相続人ご本人は、相続手続きに必要な範囲で、亡くなった方や自分に関係する戸籍などを取り寄せることができます(ご自身で相続人調査を進める方も、実際にいます)。
  • 弁護士・司法書士・行政書士などの専門家は、職務上請求という、法律で認められた仕組みを使って、業務に必要な戸籍等を取り寄せることができます。
  • 探偵は、この職務上請求はできません。 依頼者本人になりすまして戸籍を取る、といったことも、当然できません(不正に戸籍を取得する行為は、法律で罰せられます)。

つまり、「戸籍をたどって相続人を確定し、住民票上の住所を押さえる」までは、ご本人が進めるか、弁護士・司法書士に依頼するのが本筋なのです。

ここを曖昧にして、「探偵に頼めば、戸籍も住所も全部わかりますよ」と言うような業者がいたら、むしろ警戒してください。それは、違法な手段をほのめかしているか、できないことを安請け合いしているかの、どちらかです。まともな探偵事務所は、「戸籍の部分は、弁護士・司法書士の領域です」とはっきり切り分けます。

4. それでも所在がわからないとき——探偵の所在調査でできること

では、戸籍をたどって住所まで把握したのに、それでも本人と連絡が取れないとき。ここで、探偵の所在調査が生きてきます。

探偵の所在調査は、「名前を入れたら現住所が出てくる」ような魔法ではありません。合法的に集められる情報を、地道に積み上げていく仕事です。手の内の細かいところまではお見せできませんが、考え方の輪郭はお伝えできます。

大まかに言えば、

  • 手がかりの整理:依頼者(や連携する弁護士・司法書士)から共有された情報——相続人の氏名、戸籍からわかった住民票上の住所、過去の住所、当時の勤務先、共通の親族の記憶などを、ていねいに整理します。相続の場合、戸籍という確かな出発点があるぶん、まったくの手ぶらから探すのとは違い、糸口がはっきりしていることが多いのが特徴です。
  • 合法的に確認できる情報の突き合わせ:法律の範囲で確認できる情報を、一つずつ照らし合わせていきます。
  • 現地での確認:住民票上の住所に、実際に人が住んでいるのか。表札や生活の様子から、本人がそこにいるのか。転居している場合、次の手がかりはあるか。こうした「紙の上の情報と、実際の状況の差」を、現地で確かめるのが、探偵の得意とするところです。

相続の所在調査で多いのは、まさにこの「住民票の住所は分かっているのに、実際にそこにいるかどうかがわからない」というケースです。書類だけでは埋まらない、その最後のひと区間を、地道な確認で埋めていく——ここが、探偵に任せる意味のある部分です。

なお、成果を保証することはできません。どれだけ手を尽くしても、所在がつかめないこともあります。「必ず見つけます」と言い切る事務所は、むしろ注意が必要です。相手がすでに亡くなっていたり、長期間消息を絶っていたりすれば、先ほど触れた家庭裁判所の手続き(不在者財産管理人・失踪宣告など)に切り替える判断も出てきます。そのときは、弁護士・司法書士へバトンを渡すことになります。

探偵がやるのは「所在の確認」まで、という線引き

ここも、はっきりさせておきます。

探偵ができるのは、「その相続人が、今どこにいて、どうすれば連絡が取れそうか」を確かめるところまでです。そこから先、実際に連絡を取り、遺産分割の話し合いを進め、書類を整えるのは、探偵の仕事ではありません。それは、相続人ご本人や、弁護士・司法書士などの領域です。

つまり、探偵の所在調査は、相続そのものを進める調査ではなく、止まっていた手続きを「再び動かせる状態」にするための調査、という位置づけになります。

5. 自分で探すことの限界と、気をつけたいこと

「専門家に頼む前に、まず自分でやってみたい」——そう思うのは、とても自然です。実際、相続人ご本人であれば、自分で進められる部分もあります。

  • 亡くなった方や自分に関係する戸籍を、必要な範囲で取り寄せてみる
  • 昔の年賀状・住所録・親族の記憶をたどって、手がかりを集める
  • 連絡の取れる親族に、そっと近況を尋ねてみる

ここまでは、無理のない範囲です。実際、時間と手間を惜しまなければ、ご自身で相続人調査を進める方もいます。

ただし、自分だけで進めることには、はっきりとした限界があります。

戸籍の読み解きは、想像以上に大変

古い戸籍は、手書きで、旧字体や独特の言い回しが多く、読み解くだけでも一苦労です。切れ目なく集めるのも、あちこちの役所に請求が必要で、時間がかかります。一つでも取り漏らすと、相続人の確定が不正確になり、あとの手続きがやり直しになることもあります。ここが不安なら、司法書士・弁護士に任せるほうが、結局は早くて確実です。

住所がわかっても、その先で行き止まる

戸籍から住民票上の住所までたどり着いても、そこに本人がいなければ、多くの方は「ここから先、どうすればいいのか」で止まってしまいます。素人が現地を訪ね歩くのは、時間も労力もかかり、しかも空振りに終わることが多いのです。

やり方を誤ると、トラブルの種になる

そして、ここは気をつけてほしいところです。相手が疎遠な親族や、面識のない相続人の場合、探し方を誤ると、思わぬ警戒やトラブルを招きます。

  • 相手の近所や職場に、しつこく居場所を聞いて回る
  • 相手が嫌がっているのに、繰り返し連絡を取ろうとする
  • 相手の車やカバンに、無断でGPS機器を取り付けて動きを追う

こうした行為は、たとえ「相続のためだから」という正当な理由があっても、つきまとい(ストーカー規制法)や、プライバシーの侵害といった別の問題に発展しかねません。とくに、承諾のないGPS機器の取り付けや位置情報の取得は、法律で規制されており、「正当な目的だから」では通りません。相続を進めるはずが、逆にあなたがトラブルを抱えては、本末転倒です。

だからこそ、「戸籍の部分は司法書士・弁護士に、現地の所在確認は探偵に」と、無理のない範囲で専門家に任せる意味があるのです。全部を一人で抱えて、こじらせてからでは、かえって遠回りになってしまいます。

6. 見つかったあと——正しく相続を進める

無事に相続人の所在がわかったら、いよいよ相続の手続きです。ここからは、相続人ご本人と、弁護士・司法書士・税理士など、それぞれの専門家の領域になります。全体像として、一般的にはこんな流れです。

ステップ①:相続人全員で、遺産分割の話し合いをする

所在が確認できた相続人にも連絡を取り、相続人全員で、遺産の分け方を話し合います(遺産分割協議)。長く音信不通だった相手や、面識のない相手が入ることもあります。感情のもつれが出やすい場面でもあるので、話し合いがまとまらないときは、弁護士に間に入ってもらう、家庭裁判所の調停を使う、といった道もあります。

ステップ②:合意を「遺産分割協議書」にまとめる

話し合いがまとまったら、その内容を遺産分割協議書という書面にし、相続人全員が署名・押印します。この書面が、不動産の名義変更や、預貯金の解約に必要になります。書面の作り方には決まりがあるので、司法書士・弁護士に整えてもらうのが確実です。

ステップ③:名義変更・税の手続きを進める

協議書がそろえば、不動産の相続登記、預貯金の解約、必要に応じて相続税の申告といった手続きに進みます。ここは、司法書士(登記)、税理士(税)など、それぞれの専門家の出番です。

つまり、探偵の所在調査は、この一連の流れの「入口」を開けるためのものです。所在という一区間が埋まって、はじめて、止まっていた相続が、本来の専門家の手で前に進み始めるのです。

信頼できる探偵事務所は、この線引きをわきまえていて、必要に応じて弁護士・司法書士と連携できる体制を持っています。「所在は確認できたけれど、そのあとどうすれば」という状態で、あなたを放り出さない。所在確認というバトンを、相続の専門家へきちんと渡す。ここまでを見据えて動くのが、誠実な進め方です。

7. 相談前に、整理しておくとよいこと

相続がらみの所在調査は、手元にある情報の質で、進みやすさが変わります。相談の前に、次のようなものを、思い出せる・探せる範囲でまとめておくと、話がとてもスムーズです。

  • 亡くなった方(被相続人)の氏名・本籍・最後の住所
  • すでに集めた戸籍(相続人調査を始めている場合。取り寄せた戸籍一式)
  • 探したい相続人の氏名(旧姓・通称・読み方も。結婚などで変わっている可能性も含めて)
  • その相続人の、戸籍・住民票からわかっている住所(すでに把握できていれば)
  • 過去の住所・勤務先・学校(古くても構いません)
  • 連絡の取れる親族(近況を知っていそうな人がいれば、大きな手がかりになります)
  • 写真(古いものでも、人物像がわかるだけで助けになります)
  • 最後に会った・連絡が取れた時期と、そのときの状況
  • 相続の状況(誰が亡くなり、相続人が何人いて、どこで手続きが止まっているか)
  • すでに相談している専門家がいれば、その情報(弁護士・司法書士など。連携がスムーズになります)

すべてがそろっていなくても、まったく問題ありません。「戸籍もこれからで、何もわからない」という状態でも、相談の中で、どこから手をつけるべきか——戸籍は司法書士へ、所在は探偵へ、といった整理も含めて、一緒に考えていけます。大切なのは、あるものを、正直に、もれなく共有していただくことです。手がかりを出し惜しむと、その分、調査が遠回りになってしまいます。

8. 相談前のチェックリスト

相談に進む前に、ご自身で一度、次を確認してみてください。

  • 探している目的は、「相続の手続きを正当に進めるため」であるとはっきり言えるか
  • 「相続人を確定する(戸籍)」段階と、「所在を確認する」段階の、どちらで困っているかを整理できているか
  • 戸籍・住民票の取り寄せは、自分で進めるか、弁護士・司法書士に頼むかの見当がついているか
  • 手元にある情報(戸籍・過去の住所・親族の連絡先など)を、思い出せるだけメモにまとめたか
  • 相談する探偵事務所が、「戸籍は士業の領域」と正しく線引きしてくれるか(何でもできると言う業者は要注意)
  • 相談先が、探偵業の届出をしているか(届出番号を確認できるか)
  • 費用の内訳と、追加料金が発生する条件を、書面で説明してくれるか
  • 不安をあおって、その場で契約を迫ってこないか

とくに、上の二つ目——「戸籍の段階なのか、所在の段階なのか」を分けて考えられると、誰に頼めばいいのかが、ぐっとはっきりします。ここが整理できていないと、無駄に遠回りしたり、頼む先を間違えたりしがちです。

まとめ:順番と役割分担がわかれば、止まった相続は動き出す

相続の手続きで、連絡の取れない相続人がいるとき、いちばんつらいのは、「自分ではどうにもできないのに、放っておくこともできない」という、宙ぶらりんの状態かもしれません。

でも、思い出してください。相続人の所在がわからないという壁は、正しい順番と、正しい役割分担で向き合えば、越えられることが多いものです。

  • 相続は、相続人全員がそろわないと進まない。だから、連絡の取れない相続人がいると、手続きが止まる
  • まず、戸籍をたどって相続人を確定する(ご本人か、弁護士・司法書士の職務の領域)
  • 住民票上の住所を押さえても本人がいないとき、探偵の所在調査で、実際の所在を確かめる
  • 探偵がやるのは「所在の確認」まで。そのあとの遺産分割・名義変更・税の手続きは、ご本人と、弁護士・司法書士・税理士の領域
  • どうしても所在がわからなければ、家庭裁判所を通じた手続きという道もある(専門家と相談して進める)

そして、大前提として——この一連の動きは、あくまで正当な相続を進めるためのものです。相続を口実にした人探しには、使えません。その一線を守るからこそ、あなたの相続手続きは、誰も傷つけない、まっとうなものになります。

焦る必要はありません。まずは、「自分は今、どの段階で止まっているのか」を整理するところから始めてください。戸籍なのか、所在なのか。それがはっきりすれば、次に頼るべき相手も見えてきます。この記事が、その最初の一歩の助けになればと思います。

まずは、話を聞かせてください

「まだ、依頼するかどうかもわからない」——その段階で構いません。
決めてから相談するものではなく、決められないから相談していい場所です。

相談無料・秘密厳守/大阪府公安委員会 第62260032号

読んでも解決しないときは、聞いてください

急かしません。まず知ることが、いちばんの安心になります。それでも判断に迷うときは、無料で相談できます。

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